今回はタイムリーなお話。
昨日、友人二人と会い食事をしてきました。
彼女たちは今の職場の一つ前に1年だけ勤めた職場で出会いました。
なので「ママ友」ではなく私の友人。
一人は同世代のワーママ。もう一人は30歳独身の女性。
30歳の彼女、春子さん(仮名)はその会社の正社員、私と同年代の夏子さん(仮名)は、私と同じ派遣会社からの派遣社員でした。
4か月ぶりに会って近況報告。
春子さんは「辞めたい、転職したい」と言いながら現状維持。婚活もしていないとのこと。
夏子さんは正社員で時短の仕事をみごとGETし、新しい環境で働き始めて3カ月。
私も仕事は現状維持で特に変化もなかったので、昨日は夏子さんをメインに話が進みました。
そして彼女たちとの会話をしながら、やっぱりいろいろ考えさせられてしまいました。
<目次>
ワーママがブランクを経て正社員になるという事
夏子さんは今、小学校3年生の女の子と年中さんの男の子を育て中。
子供の年齢も近いので、一緒に働いていた時にはお昼休みによく子育てや仕事の話をしました。
夏子さんが正社員を目指してその会社を辞めたのはちょうど2年前。「やっぱり広報の仕事がやりたい」と前向きな転職でした。
私は当時、彼女ならすぐに希望の仕事に就けるだろうと思っていました。
なぜなら彼女は子供を産むまでの約20年、都内でマスコミ関係の広報の仕事をバリバリしていた、「できる人」だったから。そして帰国子女で英語も堪能というすごい人。
彼女ほどのキャリアと能力があればいくら子育て中といえど、すぐに仕事は見つかるのでは?と思っていたのです。
でも現実は厳しく、結果として2年弱かかってやっと。
都内への通勤時間と子育てを考えたら、条件から時短は外せない。年齢ももうアラフォーとは言えなくなってきている。それらの理由でエージェントを通していましたが、書類審査でことごとく落とされたそうです。
転職活動中も半年に一度くらいのペースで会って近況報告をして、私は夏子さんをずっと応援していました。少しうらやましい気持ちを持ちながら。
実はその間夏子さんは一度就職を決めていました。でも人間関係と時短では帰りづらい仕事量と雰囲気に、試用期間半ばで断念してしまったのです。
何とも言えない気持ち。
でも昨日は、彼女にとって良いところに就職できたことを聞き、私もとても嬉しかったのです。
彼女の葛藤
夏子さんは今の職場に「向こう2年は時短勤務させてほしい」という希望を出しています。下の子が小学生になるまで。
そしてもう一つ。これは会社が彼女に対して出している希望なのですが、夏子さんはマネージャー候補としてこの職場に入ったのだそう。マネージャーが不在の為、急募で即戦力になる人を募集した求人だったのだそうです。
彼女の年齢、キャリアを考えれば驚くことではありません。
でも彼女は言いました。
「私・・・マネージャーにはなりたくないんだよね・・・。」
時短を辞めて定時勤務になると言えば、その時点からおのずとマネージャーになるべく期待されるというか道が引かれるらしいのですが、彼女は嫌なのだと。
「時短勤務をやめれば今より年収が200万くらいアップするんだよね。旦那も『いいじゃん!子供たちの世話もっとするよ!』と言ってくれてる。でも無理。私のキャパ的にも、たぶんそれを続けてるとひずみが家族に出ると思うし・・・」と。
下の男の子のお受験も考えているらしく、お金が必要なのは夏子さんももちろんわかってる。ずっとやりたかった仕事だから仕事内容に不満はない。でも、できない。それは、やりたくない。
彼女の中のものすごい矛盾。
私にはその気持ち、手に取るようにわかります。
私も独身時代にしていた仕事が好きでした。できればまたやりたい。でもきっと、そこにはもう以前と同じ気持ちでは戻れないのです。
きっと彼女の旦那さんは本気でサポートを申し出てくれているんだと思います。
でもそれがずっと続くとやっぱり家族全体に無理が生じると予測できてしまう。彼女の不安もものすごく理解できました。
私のこれからの希望の光って?
夏子さんに訊かれました。
「にい子ちゃんはこれから何を希望にして(仕事して生きて)いく?」
「そうだね…なにを希望にしていくんだろう…」
すぐには答えられませんでした。
そこから半分上の空で、彼女たちの会話を聞いているような、いないような。
私はこれから仕事に何を望んで生きていくのだろう。そこから思考が離れられなくなりました。
もっと稼ぎたい。好きな業種の仕事に戻りたい。働きたい。
・・・でも今は家族を一番に考えたい。
家族皆、心も体も健康で、笑顔で楽しく暮らしたい。子供の成長を見ていたい。
ママである自分が余裕を失くしたら、きっと家族にひずみが生まれるだろう。
彼女も私もそれがものすごく怖いのです。
そうやって、仕事と子育ての狭間で揺れる私たちを見て、
「なんだか子育てしながら働くのって、すごく苦しそうですね・・・」
春子さんにそんな感想を持たせてしまって少し申し訳なくなってしまいました。
でもそれが現実。
うまくバランスを取りながら生きていくしかないんだよなぁ。。。と切ない梅雨の夜になりました。
こんな風に言葉にすることで、自分の頭の中や心の中を整理することが今の私たちには大事なのかもしれません。
この時間も大切な時間。
彼女たちと次に会うときは自分の希望の明るい話もできるように、春子さんに結婚に前向きになってもらえるように(笑)。
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